【葛根湯】
漢方方剤の一つで、葛根や麻黄等を構成生薬とする。
風邪の初期で寒気はするものの汗が出ておらず、頭痛や首・肩周辺のこわばりがある方に適している。
【構成生薬】
葛根・麻黄・大棗・桂皮・芍薬・甘草・生姜
・葛根、麻黄は強い発汗作用を有する。また、葛根には鎮痛作用があり、特に首筋のコリを取る作用があるとされる。
・芍薬は補血、鎮痛、鎮痙作用を有する。
・生姜、大棗は方剤全体の副作用を緩和する目的でペアで用いられることが多い。
・甘草には元来、喉の痛みを和らげる作用があるが、葛根湯においては配合されている量が少ないことから、副作用を緩和する目的で加えられたと考えられている。
【注意点】
外気の寒冷感からくる感冒(風寒邪)に対し効果を示すため、咽頭痛や鼻閉といった炎症からくる感冒(風熱邪)には向かない。
・咳や喉の痛みにはあまり効果がなく、口渇があるような明らかな熱証の場合は使用しない。
・強い発汗作用があり、それにより効果を発揮するため、汗をかきやすい人が服用しても効果が現れにくい。
・鼻詰まりを改善を目的とする場合や副鼻腔炎を併発している場合は、辛夷清肺湯の方が効果が高い場合が多い。
・関節の痛みが強い場合は、麻黄湯を用いた方が効果が高い場合が多い。
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
次の量を、食前又は食間に、水又は白湯で服用してください。
※食前とは食事の30分位前、食間とは食後2~3時間のことです。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 1包 | 3回 |
7歳以上15歳未満 | 2/3包 | |
4歳以上7歳未満 | 1/2包 | |
2歳以上4歳未満 | 1/3包 | |
2歳未満 | 服用しないこと |
容量 | メーカー希望小売価格 |
9包 | ¥1,320(税込み) |
18包 | ¥2,420(税込み) |
【成人1日服用量:3包(6.0g)中】
次の成分及び分量からなる葛根湯エキス(3/4量)3,233gを含んでいます。
カッコン 6.00g
マオウ 3.00g
タイソウ 3.00g
ケイヒ 2.25g
シャクヤク 2.25g
カンゾウ 1.50g
ショウキョウ 0.75g
添加物として、乳糖、セルロース、ステアリン酸Mg、無水ケイ酸を含有します。